僕が大学卒業後23歳で「移住→結婚」に至った理由。
3月9日
こんにちは、Nozomi(Nozomi_UK)です。
これまで質問も頂いていましたが、今日は僕たち夫夫が出会ってから結婚するまでの3年間の経緯や、どういった考えで今に至っているのか、ということについて書きたいと思います。
僕は上手に文章にするのが苦手でなので、この事に関しては伝えたいニュアンスや詳細を読み手であるみなさんにしっかり伝えられる自信がなく、これまで書いてくることがありませんでした。
なので、いつも質問を頂いた際はちょっとはぐらかしていたのですが笑、今回がんばって書いてみることにしてみました。
長くなりますが、よろしければ是非お読みいただけると嬉しいです ^^
出会い
結婚に至るまでのお話の前に、簡単に僕たちの出会いについて書いておこうと思います。
僕は大学3年生に上がる際、1年間の休学申請をしてオーストラリアとイギリスにて合計10ヶ月ほど滞在しました。
大学によっては休学をするために学費の半分程のお金を支払わなければならない場所もある中、僕の大学は年間6万円という安さで休学をすることが出来たのです。
(現在は倍額に上がったらしい…)
現在の夫(ミッキー)に出会ったのは、僕がイギリスのとある街で語学留学をしていた2014年の秋のことでした。
知り合ったきっかけはいわゆるアプリです。
ただ、お互いにやり取りはしていたものの別に会う約束はする気配がなく、単にメッセージをしていただけの仲でした。
そんな時、ひょんな事から偶然バッタリと出会う機会があり、そこで「今度2人でご飯を食べに行こう」と約束をしてから、次第にデートを重ねるように。
まあ、男女関係なく、ごく一般的なカップルって感じですよね。
とは言っても、留学中は周りに自身のセクシュアリティについてオープンにすることはあまりなかったので、彼のことは近しい友達にだけ話して、隠れながらデートをしてはいました。
遠距離恋愛の始まり
もちろん分かっていたことですが、僕はまだ大学が2年も残っているのでいつかは日本に帰らなければなりません。
なので、ミッキーと出会ってから4ヶ月後くらいには帰国することになってしまいました。
ただ、遠距離恋愛って本当に辛いんですね。
特に日本とイギリスでは時差が8〜9時間あるので、なかなか時間が合いませんでした。
はじめはなんとか2〜3日に1回はスカイプをしていましたが、次第にその回数も1週間に1回ほどになっていきます。
ただ、大学の長期休暇を利用してイギリスに行ったり、彼も日本に来てくれたので、なんだかんだ3〜4ヶ月に1回くらいは会うことができていました。
(今思うと割と高頻度ですね)
頑張って貯めたバイト代は全部そこに注ぎ込まれましたけどね ^^;
大学生活と就職活動
残っていた大学生活はと言うと、帰国した直後の3年生は本当にダメダメでした。
実は、イギリスから帰ってくる直前に少し心の体調が悪くなってしまいまして、それに加えて留学中の楽しさとのギャップや遠距離恋愛の辛さに追い討ちをかけられ、大学に行くことが出来なくなってしまったのです。
簡単に言えば、留学中に甘やかされ過ぎて日本の生活に戻れなくなってしまったんですけど ^^;
なので学業には全く身が入らずサークルばっかり行っていました。
たしか帰国直後の半期においては8単位しか取れなかった気がします。笑
その後なんとか徐々に大学に戻れるようになった頃には、翌年から始まる『就職活動』というものが僕の上にのしかかってきました。
ただ、自分がどんな仕事をしたいのかも分かりませんでしたし、就職してしまったらミッキーとの関係はどうすればいいんだろう、ということばかり考えてしまってやはり身が入らず。
しかし、就活前にインターンはやっておくと良いのかな〜、となんとなく思っていた大学3年生の秋のある日、大学のプログラムの一環としてロンドンのヒースロー空港にてインターンができるということを知りました。
学部が観光学部であったこともあり、航空業界、特に空港でのお仕事にはとても興味があったので応募してみることにしたのですが、本当のことを言うとロンドンに行けばミッキーに会えると思ったのも志望動機の1つです ^^;
こんな不純な気持ちで申し訳ないのですが、幸運なことに小論文と日本語・英語での面接試験に何とか合格し、大学4年生になる前の春休みにロンドンにてインターンをさせて頂きました。
移住を決意
インターンから帰国後、4年生になってもまだまだたくさん残っている単位のために大学に通いながら、就職活動の準備をちょっとずつ始めてみました。
お気付きの通り、この時点で既にかなり遅れをとっております。
と言うのも、当時は僕自身の中でどうしても「就職」というものがピンと来なかったんですね。
「甘え」や「ゆとり」と言われればそれまでなんですが、どうしても決められた時期に就職活動をして、大学卒業後に就職を「しなければならない」というのが腑に落ちなくて…
(進学する場合等は除きますが)
上手く説明できませんが、「自分のタイミングで就活して仕事を始めたい」という気持ちと、「新卒採用されないと将来に影響してしまう」という事実の間で葛藤していたのだと思います。
そして気付くと僕の気持ちは就活とは離れた場所にあり、次第に自分の中で「就職は今じゃない」という気持ちが固まってきてしまいました。
ただ、「じゃあ卒業後はどうするんだ」となった時に、ミッキーがいるイギリスに移り仕事を探そう、と考え始めたのが大学4年生の6月頃、23歳の時のことです。
もちろん、長い目で見ればまず最初は日本で2〜3年働いてからイギリスに行った方が良いんじゃないかとも考えましたし、そっちの方が確実に懸命な判断だと思います。
冷静に考えて、専門スキルもない、社会人経験もない若造がそう簡単にイギリスで仕事を見つけることなんてできる筈ないですからね。
一般的に考えたら、そのまま就活をしてしばらく仕事をしてからイギリスに行くというのが正しい選択なのかもしれません。
ただ、当時の僕は何より「今」を大事にしたかったんです。
その時の気持ちに素直になって、「今」やりたいと思ったことを行動に移すのが、僕にとっては正しい選択だと思いました。
(それに遠距離恋愛も続けたく無かったですしね笑)
ビザ取得
就活を止めてからは、ひたすらビザについて調べたおしました。
就労ビザを貰えるのがベストではありますが、イギリスの場合、新卒で日本から現地の企業に採用されて就労ビザを貰う事なんてほぼ不可能です。
他には大学院進学という考えもありましたが、イギリスの大学院はとにかく高額なため、大学卒業後すぐに自費で行くことはまずできません。
それに何よりもう勉強は懲り懲りでしたしね。笑
また、イギリスと日本はワーキングホリデーの協定を結んでいるのでワーホリで渡英するという選択肢もありましたが、これは希望者全員がビザを取得できるわけではなく抽選となってしまうため、諦めました。
ということで、最後に残っていたのがミッキーのパートナーとして申請することができるビザです。
こちらのビザに関しての詳細は別記事で書いているので省きますが、結果的に僕は「ミッキーの婚約者」として申請した婚約者ビザを取得しました。
ビザ申請に関してはこちら
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(もちろんプロポーズして/されていなくたって婚約者ビザは申請できますよ!)
ということで、申請するビザが決まったところでビザ申請に向けて情報を集めたり、書類を集めたりと、紛争する日々が始まりました。
渡英
就活を止めたこともあって無事に単位も取得し、大学生活最後の半年は授業も無かったのでひたすらバイト&ビザ取得に向けての日々の繰り返しです。
書類集めにはとても苦労しましたが、卒業を控えた3月にはビザを申請、なんとか問題なく婚約者ビザを取得したのが5月の下旬あたりだったと思います。
そこから住民票を抜く等の必要な手続きを済ませ、6月の始めにイギリスへと引っ越してきました。
渡英の2週間ほど前にミッキーが日本に来てくれたので、一緒にイギリスへ行くことができました!
結婚
結婚について、よく「結婚の決め手は?」とか「その若さで結婚しようと思った理由は?」と聞かれることが多くあります。
もちろん、大前提としてミッキーが「結婚したいな」と思えるような人であったことや、自分の中でも「いま結婚してもいいな」というタイミングであったことはあったのですが、結婚のタイミングについては正直なところビザの事情です。
上に掲載した記事をお読みいただけば分かりますが、同性カップルの僕たちは婚約者ビザしか申請できるビザの選択肢がありませんでした。
そして、このビザで渡英する場合、渡英から6ヶ月以内に結婚して配偶者ビザに切り替える必要があるのです。
なので、結婚したタイミングは全然ロマンチックでもなんでもなく、ビザのせいで結婚せざるを得なかったから…でしょうか。笑
当たり前ですが結婚できてとっても幸せですし、ビザが理由で仕方なく結婚したという訳では決してありません。
ただ、タイミングを選ぶ余地はなかったということです ^^;
逆を言えば、移住して結婚してもよいほどミッキーが素敵な人だった、ということですね…!笑
最後に
長くなってしまいましたが、僕たちの出会いから結婚に至るまでをまとめてみました。
簡単に言えば、「僕が甘ったれなため就活を止め、ミッキーと一緒に住みたいから移住してしまった」という話です ^^;
でも、上でも述べたように、僕は「今」を大切にするってすごく大事なことだと思うんです。
もちろん毎回そんなこと言ってられる訳ではありませんが、自分がいま抱いているその気持ちに従うのは決して悪いことではありません。
もしかしたら、移住せずに新卒で数年は日本で働いていた方が良い仕事にもつけて幸せになれたよ、って思う人もいるかもしれませんね。
でも、何が幸せかなんて人によって違います。
僕は他人の思う幸せじゃなくて、自分の思う幸せのために道を選択していきたいです。
言うまでもなく、自分の行動には責任を持って、その後のことについてもちゃんと考える必要はありますけどね。
そして現にこうやって仕事も見つけて幸せに生活しているんです、きっと僕の判断は僕にとっては正しかったものだと信じています ^^
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