海外で同性婚ってどうすればいいの?ビザは必要?費用は?【イギリス編】

海外で同性婚ってどうすればいいの?ビザは必要?費用は?【イギリス編】

はじめに

9月4日

こんにちは、Nozomi(Nozomi_UK)です。

 

前回の記事(→初の結婚記念日を迎えました。)に引き続き再び結婚ネタとなってしまいますが、今回はイギリスで”同性婚”する方法について書いてみようと思います。

 

 

イギリスでは北アイルランドや一部海外領土を除き、イングランド・ウェールズ・スコットランドにて2014年に同性婚を認める法律が施行されました。

 

 

従って、これらの地域では異性カップル・同性カップル関係なく同様の手順、同様の手続きで結婚をすることができます。

 

 

「同性婚だから」と何か特別な書類を提出をしたりする必要はありません。

 

 

しかし、僕がここであえて”イギリスで結婚する方法”ではなく、”同性婚する方法”と言っているのには理由があります。

 

 

それは日本人とイギリス人が同性婚する場合、ビザ申請から結婚までに必要な手順が多くの異性カップルと異なってくるからです。

 

 

(*ちなみに本記事ではイギリスに住んでいるイギリス人と日本に住んでいる日本人によるイギリスでの結婚について焦点をあてています。また、シビルパートナーシップは同性婚とは異なるものですが、手順としてはこれから説明するものと似たものになるかと思います。)

 

 

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観光ビザでは結婚できない

 

まず前提として、イギリスで結婚するためには結婚するためのビザが必要となります。

 

 

観光ビザで入国して結婚することはできません。

 

 

既にイギリスに住んでいる場合を除くと、イギリスで結婚するために日本から申請できるビザは以下の3つ

 

・配偶者ビザ
・婚約者ビザ
・結婚ビジタービザ

 

これらの内どれかを取得したのちに渡英して結婚する必要があります。

 

 

取得するビザはそれぞれの状況によって異なってきますが、基本的にはこの3つと考えて良いでしょう。

 

 

また、これらのビザに関してはこちらの記事でも少し紹介しているので、興味があればぜひ見てみてください。

 

 

 

同性カップルは2択のみ

 

ということでイギリスで結婚するために必要なビザを3種類挙げましたが、結論から言うと、同性カップルの場合は基本的に一番上の配偶者ビザを取得することができません。

 

 

なぜかというと、ビザの名前の通り「配偶者ビザ」とは『パートナーであるイギリス人の配偶者として申請しイギリスに住む』ためのビザ、言い換えると、『日本で先に結婚して法的に配偶者となったことを証明し、渡英してイギリスに住む』ためのものだからです。

 

 

ここで問題となるのが同性カップルは日本で結婚できないということ。

 

 

結婚できないので法的な配偶者となることもできない→配偶者ビザを申請できない、となります。

 

 

従ってイギリスで同性婚をする場合は婚約者ビザまたは結婚ビジタービザを取得する必要があることが多いと思います。

 

 

同性カップルは基本的に配偶者ビザを申請できない

 

 

では、配偶者ビザが申請できないことで何が問題となるのでしょうか?

 

 

以下で説明していきます。

 

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配偶者ビザと婚約者ビザの違い

 

 

そもそもなぜ配偶者ビザと婚約者ビザがあるんだっていう話ですが、その大きな違いは英国での滞在可能期間です。

 

 

配偶者ビザは渡英してから2年半の滞在、また就労や就学が許されているのに対し、婚約者ビザは6ヶ月間の滞在しか許されておらず、就労することもできません。

 

 

また、婚約者ビザで渡英した場合はイギリスに到着してから6ヶ月以内に英国で正式に結婚し、その後にビザを配偶者ビザへと切り替える必要があります。

 

 

つまり、婚約者ビザを取得して結婚したとしても、結局のところ半年後には英国内から配偶者ビザを取得する必要があるので、より費用と手間がかかるのです。

 

 

ちなみに「1. 日本で配偶者ビザを取得して渡英し結婚する」ケースと「2. 婚約者ビザを取得して渡英し結婚後に配偶者ビザを取得する」ケースでかかる費用の違いは以下の通り。

 

(2018年9月4日現在)

 

1. 配偶者ビザ£1,523 + 保険料£500 =£2,023 ≒29万円

2. 婚約者ビザ£1,523 + 配偶者ビザ£1,033(英国内申請) + 保険料£500 = £3056 ≒43万7千円

 

 

もちろんこの他に英語能力試験の費用、渡航費、結婚費用、ビザ申請プレミアムサービス等その他もろもろありますが、単純計算でもこんなに大きな差があるのです。

 

 

こんなに金額が違うのですから、多くの異性カップルは日本で配偶者ビザを取得して渡英し結婚されると思います。

 

 

わざわざ婚約者ビザを取得しなくても良いですよね。

 

 

ただ、日本で配偶者ビザを取得できない同性カップルは半強制的に婚約者ビザを取得するルートを選択させられるのです。

(人それぞれで状況が違うので、異性カップルでも婚約者ビザ→結婚→配偶者ビザの方法を取る方もいます)

 

 

婚約者ビザを取得して結婚しても結局配偶者ビザに切り替える必要がある=高い!

 

 

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結婚ビジタービザとは

 

イギリスで同性婚(異性間の結婚またはシビルパートナーシップも含む)をする際に、もう一つの手段として結婚ビジタービザを取得する方法があります。

 

 

こちらのビザ申請費用は£93と、配偶者・婚約者ビザと比べてかなりお安め。

 

 

おっ?っと思いますよね。

 

 

ですがこのビザ、イギリスに住むことは許されていません。

 

 

このビザでイギリスに滞在できる期間は6ヶ月、その間に英国内で結婚する必要があるのは婚約者ビザと同じです。

 

 

しかし、この6ヶ月が過ぎたあとはイギリスを出なければならず、配偶者ビザなど他のビザに切り替えることはできません。

 

 

要するに、イギリスで結婚したいけどイギリスに住む予定は無いよという方のためのビザ。

 

 

イギリスに住み続けたい、イギリス人のパートナーの元へ移り住みたいという方は申請することができません。

 

 

ちなみに、「結婚ビジタービザで渡英しイギリスで結婚、そのあと日本へ戻り、日本から配偶者ビザを取得しイギリスへ移住」ということも可能かもしれません。

 

 

でも2度の渡航費や手間を考えると「婚約者ビザ→渡英→結婚→英国内で配偶者ビザへ切り替え」の方が安くて簡単だとは思います。

 

 

また、イギリス人の同性パートナーが日本に21日以上居住している場合は東京の英国大使館で結婚することも可能です。

 

 

 

結婚ビジタービザはイギリスに住む予定が無い場合にのみ取得できる

 

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まとめ

 

ということでイギリスで同性婚するためには2通りの方法がありました。

 

1. 婚約者ビザ取得→渡英→結婚→英国内で配偶者ビザに切り替え
2. 結婚ビジタービザ取得→渡英→結婚→日本へ帰国

 

僕たちはイギリスに住む意思があったので1番の方法をとりましたが、日本での婚約者ビザの申請、移住、結婚、そして配偶者ビザの申請と、ものすごい長い道のりだったのを覚えています。

 

 

それに、当時は現在よりもビザ代が安かったとはいえ経済的にもかなりの痛手でした…

 

 

また、結婚とは異なりますがシビルパートナーシップを結ぶ場合も同様の流れになります。

 

 

正直、「日本で結婚できたら最初から配偶者ビザでイギリスに来れたのにな」と思ったことは何度もあります。

 

 

そんなこと言ったって何も変わりはしないのですが、でもいつか、同性カップルだからってこんな思い(と出費)をする必要がないようになれば良いなと思います。

 

最後に…

 

ビザ申請情報についての詳細はUKVIのホームページに記載されてますので、常に最新の情報を確認するようにしてくださいね!

 


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